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柔軟性をもちつつタイトに張りつくランカーを引っぱり出すパワーロッド

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このロッドに求めたものは以下の3点だ。『強引なパワーファイトが出来ること』『バイブレーション等の軽いプラグからビックベイト等の重いルアーまであつかえること』『近距離に打ち込む際のティップで弾くようなキャストがしやすいこと』。 何故このようなスペックが必要だったか。 それは僕の身近な釣りと関係がある。

『橋脚の明暗』『ストラクチャーを中心とした近距離戦』『バイブレーションを中心としたボトムゲー ム』『ビックベイトゲーム』。ぼくのシーバスゲームの9割は上記4つで構成されている。

橋脚の明暗、ストラクチャー周り、ボトムゲームにおいてまず必要になってくるのがある程度強引なやり取りが出来ること。 橋脚での釣りとひと口に言っても明暗ラインだけを釣るのではない。橋脚に依存する魚や橋脚内に点在するストラクチャーにタイトに着いた魚、ボトムに張りつく魚といろいろな個体がいる。このような魚はぼくの経験上大型であることが多い。 特にボトムに関していえば高確率でランカーサイズを拾うことができると思う。 そんな魚を、ストラクチャーにラインを擦られる心配のない安全圏まで引っ張りだすためにロッドのパワーは必要不可欠だ。

このように説明してしまうと、テスタマッタ88MHをガチガチのパワーロッドのように想像してしまう方がいるかもしれないが、ラックブイゴーストやパンチライン80など比較的軽いルアーも扱いやすいティップを兼ね備えている。 このティップのおかげで近距離戦での弾くようなショートキャストが非常にやりやすい。

8ft8inというレングスは小場所からある程度大きい河川の橋脚打ちや、瀬打ちをするにも対応できる。「8ft8inは小場所では長いのでは?」と思うかもしれないが、このロッドは取り回しを良くするためにグリップエンドを短くしている。 普通、グリップエンドを短くすると先重りするようになる。テスタマッタ88MHも例に漏れず、はじめのうちはずいぶんとこれに悩まされた。しかし、テストを繰り返すことで、ちょうど良いバランスをみつけることができ先重りも解消できた。繰り返しになってしまうが、その恩恵を受けティップで投げるようなショートキャストが抜群にやりやすい。

個人的にだが、このロッドの最大の特徴は『ビッグベイトをなんのためらいもなくフルキャストできる』 ことだろう。 近年『ビッグベイトゲーム』が流行っていることもあり、ビッグベイトを投げたことがないという方は少ないように思う。だがスピニングタックルだと、どうしてもフルキャストをためらってしまう。しかし、このロッドであればそんな心配は無用だ。70g前後のルアーならフルキャストどころか、ベイトロッドでしかできないようなティップで投げるピン打ちなんかもできてしまう。とにかく普通のロッドなら折れてしまうような高負荷なキャストでも折れる気配がないのだ。

是非皆さんもこのロッドでレコードサイズの魚を目指し、幅広いシーバスゲームを楽しんでほしい。

APIA FIELD STAFF 大津昂彦

OTHER IMPRESSION

  • 77MH
  • 88MH
  • 90ML
  • 90H
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  • 103ML
  • 108MH